appleJam Best of the Best 7Club 2010

2010年の7大クラブを振り返って、10年後でも絶対気が変わることはないだろうベスト作品を抽出しました。
その10年後、2020年の7大クラブにはこのうち何人が顔を出すのでしょうか!

Best of Blues Club

マイク・ジト
新名盤化も間違いなし!のブルーアイド・ソウル系ロッキン・ブルース
シリルにA.オズボーンにスーザン・カウシルと豪華N.O.系ゲストも大きな魅力!

Mike Zito Pearl River CD \2,500tax in
前作で感じた骨太感はそのままに、より一層の存在感を増しそして何より
これはもはやB級ブルースではなく、文句なしの超A級ブルースの領域に
入っています。全曲が余りに素晴らしいのでどれをピックアップしようか迷
う中、あえて地味目の#4.Change My Way と、声が驚くほどフレディ・キング
に瓜が二個の#12.All Last Night をここではプッシュ。他に剛質でド派手な
曲もあるので全体のバランスは結構ヘヴィな作りです。前作とは異なり今回
直球でロッキン・ブルースのど真ん中を槍が貫いている感じ、しかもギタ
ー・ソロにおけるライン取りに抜群に歌心を感じることに加え、歌そのもの
も極上。まさに弩級のブルース・シンガー&ギタリスト。
2009 輸入盤国内仕様 BSMF BSMF-2141  bb's Recommendation 2009
★★★★★

ジトの良さはBluesClub会員以外の方にはまだまだ意識されていなさそうな状況ですが
この人はきっとこれから10年くらいかかってビッグな存在になりそうな気がしています。
2010年新譜のライヴ盤も全曲丸囓りOKで心地よい歯応えを残すナイスな盤!

マジック・スリム
ニック・ホルト亡き後初の新録作品、文字通り傷心の日々から立ち上がった巨人渾身の一撃

Magic Slim & The Teardrops Raising the Bar  CD \2,500tax in
チュ、チューニングが…という展開はことブルースの世界では常にOK牧場で、
逆に言うと多少ずれたままノリで弾き倒した方がクールなのでごじゃる。ここ
でも当然ながら巨匠マジック・スリムもズレたままガンガン攻め立ててきます。
#2.Breaking Up Somebody's Home は亡き弟ニック時代の重戦車キャタピラー
フル回転ベースとは少し異なるものの、まさにキタ〜〜ッ!のノリ。さらにはこれ
ぞ純正シカゴ・ブルース、師匠マジック・サムもたいしたもんや!と墓場でつぶ
やきそうな#6.I Can't Hold Out。さらにさらに個人的に仰け反りパンチをド頭で
喰らったのが#10.の4:59a.m.。いつか見たテリ(ヘンドリックス)のプロモ映像で
、この曲が仕上がったのは朝の5時だったのヨ、ってなフレーズを突然
思い出しましたが、それは関係なく m(_''_)m 、ここではアタマの四音が
強烈なアッパーの一撃になった次第です。まさに50年代のシカゴから
切れ目無しに繋がっている音でありブルースだと感じます。激秀作!
2010 輸入盤国内仕様 BSMF BSMF-2172
★★★★☆

魂の兄弟ジョン・プライマーと共に黄金のシカゴ・ブルースを今も世に伝えるとても大きな存在。

Best of Rare Blues Club

ツツ・ジョーンズ
70年代スタックスを彷彿とする緩めのブルーズン・ソウル、
どんぴしゃハマるシンセ・ストリングスのバックがまたクール

Tutu Jones Inside Out CD \2,850tax in
むむむ、これは往年のブルーズン・ソウル・ファンにはたまらない1枚!
のっけから一瞬でゴキゲン度MAXの横揺れグルーヴ感に包まれます。
ツボにハマるチープなシンセ・ストリングスはこの手のサウンドにはまさ
にお約束の演出でもあります。曲の中盤登場するツツの歯切れの良い
しかも超短いギターソロは掴みの2音で勝負は決まった。まさにこれぞ
玄人の技!試聴はその#1.Starting All Over と、続く#2.I Can Write a
Book About You
をどうぞ。ソウルシンガーとして聴いても超A級です。
思えば当店appleJam が浜松出店当時にブルザイ盤とJSP盤とで大プ
ッシュしたのがこのツツ・ジョーンズ。久しぶりの新譜で強烈感動中!
2009 USA Independent  bb's Recommendation2009

マーク・ハメル
抜群のタイムマシン効果を生むハメルの80年〜92年収録のシカゴ・ブルース・ライヴ

Mark Hummel Chicago Blues Party Recorded Live! 1980-1992 CD \2,380tax in
冒頭から貫禄の五連発を決めるジミー・ロジャースを始め、あとエディ・テイラー、
Mississippi Johnny Waters、ルーサー・タッカーと続く全15曲。いずれもが過去80
〜92年の間に収録されていたハメルとの共演によるライヴ音源のベスト・セレク
ション。なかでも87年に没した M.Johnny Waters のトラックが彼自身のセットの
他、エディ・テイラーのセットにも全曲参加なので計8曲に渡って聴くことが出来、
録音の少ない人だけにこれは大変貴重な復刻になったように思います。#10.
Dust My Broom はそのMississippi Johnny Waters がテイラーのセットでリード・
ヴォーカルとスライドで熱演している一曲。まるで60年代マックスウェル・スト
リートが蘇ったかのような気がする目の幅涙の瞬間です!
2009 USA Mountain Top Pruduction MTP-0013   bb's Recommendation2009

ツツとマークの2枚は09年に当店が国内初導入したあと共に今年になってから誌上で大きく話題になった盤。
浸透するのに半年以上かかりましたけどその分シーンに長く定着しそうな気がしています。

Best of Blues Woman Club

待ってました!の極上パワフル&ソウルフル・ロッキン・ブルース・ウーマン
Shaun Murphy Livin' the Blues CD \3,850tax in
冒頭一発目 #1.Ocean of Tears を聴いた瞬間、かつてロキシー
・ペリーでぶっ飛ばされたときの爽快感が蘇ってきました。元リトル
フィート在籍のこの人もまた沢山の人を魅了するに充分な実力を
持ったシンガーで、メリハリあるストレートなバンドとの相性も抜群
です。アン・ピーブルズやココ・テイラーといった女王組の愛唱歌#6.
Come to Mama
でも全然負けていないところが凄い。フィーリングが
とにかく黒く、ラスト、ジョン・ハイアット・チューン#13.It Feels Like Rain
でのソウルフルな味わいも注目です。この人はずっと追います!

2009 USA Vision Wall Records  bb's Recommendation2009
★★★★☆

私の音楽携帯にはこのときからずっと#13.It Feels Like Rainが入っていてもうそれが
自分自身の一部になるくらい聴いています。2010年の新譜も絶対の要注目!です。

プチ枯れしてきた感触がこれまた新たな必殺パンチ、テレサの新しい魅力も発見です
Teresa James & the Rhythn Tramps You Know You Love It CD \3,000
tax in
基本形がブルース+ブルーアイド・ソウルのスタンスでありながら、彼女自身の
魅力がそういったスタイルを超えたところに強くあることを感じる作品。より根源的、
より深層部分にシンガーとしてアーティストとしての魅力が充満していること、お聴きに
なれば同感して頂けることと思います。#4.A Good Day to Cry は時には思い切り泣く
ことですっきり新たな人生の一ページをめくった日の思い出か。今回もあったメンフィス・
ソウルっぽい#6.She Don't Mess with His Buzzは特に印象的なグルーヴ・チューン、
外側は活動地の西海岸らしいテイストながら、その中身はしっかりと出身地テキサス
の成分で一杯。私の耳にはテリ・ヘンドリックスにも聞こえる瞬間ですが皆様は
如何でしょうか。また見つけたテレサの新しい魅力・個性の一つとなりました。

2010 USA Jesi-Lu  bb's Recommendation2010
★★★★☆

テレサは聴けば聴くほど中毒になる個性の強い、そしてキャリアも長いシンガー。コアファンはしっかり居る
のになかなか一般の音楽ファンにまで拡大しないのも特徴です。まさに知る人ぞ知るの秘宝にも似た存在。

Best of

アン・サヴォワ
兄弟姉妹を離れたアンの初ソロ作は全編がスインギーなレトロ調
Ann Savoy & Her Sleepless Knights Black Coffee CD \2,850tax in
カタカナで書くならサヴォワではなくサヴォイだというご指摘を複数の方から
再三頂いているのですが、実際同じ綴りをした著名な歴史的ジャズ・レーベル
は英語読みでサヴォイと私も読みます。一方で絶対にサヴォワなのだという
当初からのご意見もあって、正直自分ではどっちがより原音に近いのか不明
です。そのことはともかく、本作におけるアンの激変ぶりは弩級のインパクト
有りで、まんまレトロ娘に大変身しています。もろジャンゴ風に仕上げた表題
曲#4.Black Coffe のスインギーなタッチにはアンのスタート地点がケイジャン
であることを完全に失念してしまう音。大スタンダードの#7.My Funny
Valentine
もナイスなら、#9.If You Were Mine のウェットな質感も渋いです。

2010 USA Memphis International
★★★★☆

次も是非この路線で!と願った作品。デリケートな彼女のセンスを活かすのに選曲が難しい
シンガーのような気もしますが、ディーズ・フーリッシュ・シングスなんか是非聴いてみたいです。

ルイジアナの大地と天空に吸い込まれていきそうな透明でかつ麗しの歌声
L'angelus Sacred Hymns Collection CD \2,850tax in
その活動が、もしくは自分たち自身が南西ルイジアナの文化を伝承
していることの自覚や自負が強い人ほど、ミシシッピー川より東のエリ
ア(つまりはニューオリンズ)を含まない、あくまでもアカディアの文化圏
から生まれた音楽であることを強調する傾向をいつも感じています。この
兄弟姉妹もやはりこれらの歌がアカディア人の心を持っていることを誇り
に思っていることが伝わり、その意味でこれは非常に民族音楽的な
ポップ・カルチャーの一断片であると解釈します。そう思って聴くと
#9.Muerto Para El Mundoや#12.Be Thou My Vision の響きの何と
牧歌的であることか。心の中の根源的な部分に触れてくる歌です。

2009 USA Independent  bb's Recommendation2010
★★★★☆

北アメリカ大陸の中で南西ルイジアナほど複雑な音楽的背景をもつ土地は他にあるのでしょうか。
時と共に失われていくルイジアナ湿原とは逆に、今も新しく誕生するケイジャンのニューファミリーが
心強い存在でもあります。

Best of New Orleans Club

ボビー・チャールズ
自然体で歌って凄い盤、何度も全身に身震いが走ります
リリース直前2010年1月に亡くなってしまったためこれが遺作となりました

Bobby Charles Timeless CD  \2,600tax in
今作ではサニーが全面参加の上、さらにはドクター・ジョンがボビーと共同
プロデュースしているのに注目。おっ!という気持ちが先に走りますが、仕上
がりは至ってボビー色が全編を包みます。サニーのゴキゲンなギター・ソロは
別としてここではドクター・ジョン自身の色はかなり抑制したなと感じます。
一方でこの組み合わせが生んだシナジー効果は抜群に発揮されていて、ボビ
ーのファンはもとより全アメリカーナ系のファンに対して弩級の訴求力を持つ
作品になった感があります。せめても仕上がりを満喫してからの他界だった
であろうことをファンとして慰めに感じつつ、誰もがずっと人生を共に歩みた
かったはずの人を亡くしたこの悲しみを埋めることが出来ないのでは
と想像しています。晩年は引きこもりがちだったとのこと、ブッシュ政権
以降のアメリカが如何に病んでいるかを痛切に実感します。そしてその
見えない支配者たちのねじ曲がった力は既に地球の半分以上を汚して
いるのかも知れません。おっと話が脱線、とにかくこれ以上の言葉は不要、
#2.Where Did All The Love Go でのウッドストック世代のノリと、もろ
テックスメックスに走っている#8.Old Mexico始め全曲が素晴らしいです。

2010 USA Rice 'n' Gravy Records 517  bb's Recommendation 2010
★★★★★

言葉は判らなくてもそのフィーリングで一曲一曲が染みいってくるタイプの歌。
スイカのジャケットの人、で終わってしまってはあまりに勿体ない存在。
ダグ・サームのようにせめて5枚組のブックCDとか出して欲しいゾ。

スーザン・カウシル
フォーキーというか、サザン系SSW路線をひた走る極上ヴォーカル作品
Susan Cowsill Band Light House CD \2,850tax in
当店的にはPaul Sanchez作品への客演でスーザンにシビレまくった
という反響が印象的なスーザン・カウシルですが、ずっと以前から彼女
のファンだったというお客様からも熱烈なメッセージを頂いています。今作
では実に淡々とシンプルに歌う彼女の姿が多々。まるでポール・サンチェス
のフォーキーな作品群と対を成す感じか。ハードなガールズロックのイメージ
は今回は希薄。#4.You and Me Baby や#10.Galveston 辺りが個人的なお気
に入りですが、曲調的にはよりポップな#5.River of Loveなんてのもあります。
これなんかは昔よく聞いたジャクソン・ブラウンにも似たサウンドです。って、
本人が #2.Avenue of the Indians にデュエットで参加していますけど。

2010 USA Threadhead Records  bb's Recommendation2010
★★★★☆

私の場合、文句なしこれがベストof 2010 になった最高のお気に入り盤!とにかく声がOK牧場、
フィーリングも抜群、ポップなのにシリアスなヴォーカル作品としても聴ける凄い盤なのです。
2011年には遡って昔の作品も扱いますのでお楽しみに♪

Best of Americana Club

もはやカテゴリーを超えた確かな存在、歌の本来的な魅力で一杯!
初期作品にあった心地よい隙間を再び感じる作品になっています
The Holmes Brothers Feed My Soul CD \2,000tax in
彼らを初めて聴いてから20年経った今この瞬間でも、やはり90年盤のスカスカ
した超シンプルな音が忘れられない自分。そんな奴がこれを聴いて真っ先に感
じたのがとっても懐かしいその感覚でした。全部とはいいませんが、今作ではし
ばしばあの20年前のデビュー作を聴いている錯覚を覚えます。果たしてプロデュ
ーサーのオズボーンとホルムズの面々がここへ来て同時に原点回帰への意欲
に燃えたか、その辺は想像するしかありませんが、自分としては彼らの声自体が
既に優れた楽器とイコールなので、バックがシンプルな程彼らの魅力が際立つ
のは道理です。シャーマンの#7.I Saw Your Face と ポプシーの#.11.I'll Be Back
及びウェンデルの#12.Pledging My Loveと、常に三色の喉が楽しめるのもホル
ムズの大きな魅力。97年作品でもレノン=マッカートニー・チューンを
渋くカバーしていましたけど、ここでも#11の仕上がりが個性的です。

2010 USA Alligator ALCD-4933  bb's Recommendation2010
★★★★★

実は今年の秋、アリゲーターを国内で供給する代理店が新しく代わりました。そのとたんに500円近く
価格を下げることが出来ました。自分の店のもともとの在庫分も下げるのは経営的には間違っている
のですが営業的には喜んで頂けること間違い無しです(笑)。btw、ホルムズにはリズム隊とギターと
あとせいぜいピアノだけみたいな、スカスカの音作りでまたアルバムを作って欲しいななんて思っています。

Best of Jewel Jazz Club

ジルカ・ハラ
ニューオリンズ新時代のNeo Be-Bop Funk Jazz。リーダーのサックス以上に
客演二人のオルガンについ耳が傾くナイスなオルガンジャズ作品でも有ります

Jirka Hala MakeYou Wanna Hala CD \2,850tax in
同じジャズ・ファンクでもさすがニューオリンズ産というかセカンドライン・リズム
ぎりぎりのシンコペーション
を多様することに加えて、編成それ自体がブラス・
バンドと合体しているかのようなバンドです。注目はハモンドと一部歌入りの
トラックでパパグロのジョン・グロウを起用し、加えてトローンボーンにはBonerama
の吐露流千、スーザフォンもお馴染みのマット・ペリンという面々で、さらに当店的
にはCindy Scottの作品でも快演していたBrian Seeger とBrian Cooganの活躍に
も耳がダンボになる瞬間。ジルカについては現状では情報不足でお伝え出来る
材料がありません。またきっといつか情報通の方から何か報せが入るかという
のを淡く期待しています(笑)。試聴はオルガンが抜群の活躍を見せる#2.Dunbar's 
と、冴えたジルカのフルートとブライアンのギターが渋い#9.Night Flightをどうぞ。
特に#9.にはサヴォイ・テイストも感じるハードバップ路線がオヤジ泣かせです。
オルガンはモロジャズのB3がBrian CooganでファンキーなB3&Keyが ジョン・
グロウだと思いますが、改めてオルガンの魅力にもシビレますよね。

2009 USA 2HP Productions  bb's Recommendation2010
★★★★★

もう理屈抜きに最高!のジャズ盤。二色のオルガンと共演したのが凄くいい結果を生んだ気も。
ブライアン・シーガーのギターも助演男優賞間違い無しですが、#9.Night Flightはフルートで吹いた
ジャズチューンの殿堂入り名演・名曲になり得る出来映え。ジャズっていいなと改めて思う盤。

ジャンゴ・ラインハルト
2枚組全48曲が全弾直撃弾というジャンゴの決定版中の決定盤!

Django Reinhardt Sweet & Lowdown (At His Best) 2CD \3,360tax in
廃盤扱いで一部のストアでは高値を呼んでいるジャンゴの文字通り
ベスト中のベスト選曲!されたあの名盤 Made in Spain の国内サウ
ンドヒルズ盤です。2010年の現在も輸入盤国内仕様としてバリバリ
現行盤供給されていることをここでアッピールしつつ、元々が1936年
-46年音源からセレクトされた珠玉の逸品故に今も全く色あせないの
が当然とは言え凄いです。出だしで即死必至のDisc2 #4.Minor
Swing
を筆頭に、本来バラード・チューンをサブ・マシンガンっぽい
鮮やかな連射弾きで聴く#16.Body and Soul は今この時代に
聴いてもやっぱり素晴らしい、アレンジも実に凝っています。

輸入盤国内仕様 サウンドヒルズ FS CD 2010
★★★★★      

休日にギターを弾くとき、マイナースイングのイントロを弾いてしまうともう大変。
あと延々とソロが止まらなくなって、弾けと言われたら30分でもそのまま弾いていそう。
それくらいこの曲は人の中に無限のエネルギーを発電してくれる凄い曲。