![]()
アルヴィン・"レッド"・タイラー(Alvin"Red"Tyler)
ワンホーンによるメインストリーム・ジャズ作品〜バンドとのフィット感が抜群です
Alvin "Red" Tyler - S/T New Orleans Jazz Master Series (Out of Stock)
ニューオリンズ・サウンドからレッドにアプローチしてしまった私の場合は、レッド=
ニューオリンズR&B界の殿堂入りサキソフォーン奏者というイメージが当初はあった
のですが、実際のレッドはD.バーソロミューのバンドで活躍する以前は100%ハード
バップのジャズマンでした。90年に録音してあったというこのバトンルージュのレスト
ランで収録されたライヴ盤も、全曲がオーソドックスなメインストリーム・ジャズ。冒頭
にモンク・チューンを置いたのも今日のワシはジャズマンとして吹くんだぞ、とその場
に宣言しているかのようです。レッドが自身の余生においては好んでストレートな
ジャズに取り組んでいたことが窺える作品で、これは亡くなる3年前の
吹き込み。このアルバムのラストチューン「リパブリック賛歌」
(原題 The Battle Hymn of the Republic)でのレッドが、何やら
常以上にエモーショナルだなーと思っていましたら、この曲はか
つての南北戦争時代の北軍の行進曲だったのですね。そう思っ
て聴くとこれはやはり当時奴隷解放を叫んで旧体制の南軍と
戦った戦没者たちへの鎮魂歌として胸に迫ってきました。
2005 USA Music Bloc - Independent Jazz
★★★★
Alvin "Red" Tyler - tenor sax
Lawrence Sieberth - piano
Bill Grimes - bass
Herman Jackson - drums
本来のレッドはこっちの姿だったことを痛感する快心の一作
Alvin
"Red" Tyler /
Heritage \2,500tax in
そのアルバムの存在に気がついたとき、まさに小躍り状態
だったのがROUNDERに残されていたレッドの100%ジャズ
作品の二作品でした。ここでの彼のテナーは豪快さと柔和
さを兼ね備えていて、作風的には'60年代ブルーノート・サウ
ンドに近いものがあります。強いていえばドナルド・バードと
ウェイン・ショーターが組んだ音をイメージして頂けるでしょう
か。プレイ・スタイルはちょっとモダンなハード・バッパーと
いう路線で実力も申し分無しです。かなりのお薦めです。
1986 USA ROUNDER 2047
★★★★
その気になれば曲だっていくらでも書けるぞ、と言っていそうな作品です
Alvin "Red" Tyler /
Graciously \2,500tax in
ここで聴けるようなサウンド、軽快なサンバのリズムに乗って
ギターとのユニゾンで奏でられるテーマを聴いてる限り、これが
あのファンキー"レッド"タイラーだとは誰も気付かないのではな
いでしょうか。ほとんどの曲が彼のオリジナルということから、ま
だまだ有り余るレッドの才能の一角に触れるような気がします。
かなりジェントルな仕上がりはまさに大人のジャズとも言えるフィ
ーリング、モダンでしかもインテリジェンスに富んだパフォーマンス
にはやはり円熟の域に達したもう一人のレッドを見る気分です。
1987 USA ROUNDER 2061
★★★★