アン・ピーブルズ(Ann Peebles)
メンフィスサウンドの黄金時代を象徴する名門 Hi(ハイ)の中でも、群を抜いた魅力で多くのファンを獲得したアン・ピーブルズ。かくいう私も20才そこそこの頃彼女の歌に一発でやられてしまった一人ですが、今も現役で活躍しているのが非常に嬉しいです。最近の作品では 92年のBullseye盤 "Full Time Love"が最も気に入っている一枚で、歌唱もバックのサウンドも構成力もいずれも満点に近い仕上がり。往年の名盤の中では "the Handwriting is On the Wall"が群を抜いて素晴らしいですが、あとの作品にもやはり同じくらいの思い入れがあります。

寝ても覚めてもアン・ピーブルズ!っていう数年間を過ごした最初の1枚がこれ
Ann Peebles / the Handwriting is On the Wall \2,500
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私事で恐縮ですが、このアルバムに遭遇したのが20代半ばくらい
の時期で、しかもその時丁度人生どん底というくらいのハートブレイ
ク状態だったせいか(笑)、そんな時期を救ってくれたこの盤が結局
今も最大の愛聴盤です。前半の5曲が特にヘヴィー・ローテーションで
その中でも最高に素敵なのがシンプルなビートをバックにトーク混じり
に歌う#4.I Didin't Take Your Man。何時どんな時に聴いても一瞬で
フィーリングの周波数がぴったり合うって感じでほんとにもう最高!
LPにはない5曲がCDには追加有りですが少々違和感があります。

1999 UK Demon Records(Hi原盤) HIL0168 (オリジナルは1979年のリリース)
★★★★★

媚薬のように習慣性になるかも知れないのがアンだけのハスキー・ヴォイス
Ann Peebles / If This is Heaven \2,500
tax in
R&Bを歌うのに地声がハスキーであることは、そのシンガーに
とってかなりの武器になると思うのですが、アンの場合はそれ
が単にハスキーというだけではない独特の触感をしているのが
強み。そのワン・アンド・オンリーのざらつき感が限りなく心地よ
い大きな要素、私などは彼女の歌なら一晩中でも聴いていたく
なります。他と比較してちょっぴり散漫な印象があるこの作品で
もだからやっぱり自分には必聴盤の1枚。というかHiのアンは全
部が素晴らしいのです。これはきっと誰もがそういうと思います。

1999 UK Demon Records(Hi原盤) HIL0167 (オリジナルは1978年のリリース)
★★★★

90年代を強くイメージさせるアレンジが特徴、あとは貴方のお好みで!
Ann Peebles / Fill This World with Love\2,564
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近年の名盤"Full Time Love"以降は何故か時代を強く意識した
90年代型R&B風のアレンジが全面に打ち出されていくのですが
この盤もその例にもれず冒頭からそっちの路線です。個人的に
はこの路線はどうも彼女らしくない気がしてずっと棚の角に位置
しているのですが、コメントを書くために改めて聴いてみて感じた
ことはせっかくの才能もプロデュースの仕方ひとつで壊れてしまう
ということでした。ドン・ブライアントによるこの作品よりはロン・リー
ヴィの手がけた"Full Time Love"の方がやはりフィットします。

1996 USA Bullseye Blues BB-9564
★★★

Hi時代を思わせる曲は五つ星、90年代アレンジが星みっつという感じです
Ann Peebles / Just You and Me
落下傘セールのページをご参照下さいませ。
大変に嬉しい曲と少々悲しい曲が交互に登場します。そのドラマは
冒頭から始まった・・・という感じで、幕開けの一曲目は泣けるほど
素晴らしいのに、やたら打ち込みを多用したモダンなアレンジの2曲
目で(私は)がくっと膝をつく感じ。最悪は3曲目で、曲のフィーリング
はHi時代のままなのにアレンジがまったくのイモ(涙)。フィリー・ソウ
ル風になる#4で少々気分は快復、コンテンポラリーなバラードが意
外と似合う#6も良い感じ、同じくW.ミッチェル作の#7と#9はアンらしさ
が出ています。ラスト#10は代表作のリメイク(ライヴ)で締めくくり。

1995 USA MMS 903155
★★★★

アンならではのハスキーヴォイスとそのファンキーさはまさに天下一品!
Ann Peebles / Full Time Love \2,500
tax in
もしも、ブルージーさとファンキーさを兼ね備えた女性ソウルシンガーで
誰が一番か?と聞かれたら私は迷わずこのアンをプッシュします。ベス
トの時期は70年代Hi時代とはいえ、いまだアーティストとしてシンガー
として衰えを感じさせない現役ぶりは非常に嬉しいところです。特にこの
アルバムは構成が抜群に良くできていてHi時代を思わせるビロードの
ような触感の歌から、ストーンズ自身も買いに走りそうな"Miss You"の
絶妙のカバーまで、初めてアンを聴く人でもイチコロと思います。私は10
年以上愛聴してきて飽きることを知りません。素晴らしいアルバムです。

1992 USA Bullseye Blues BB-9515
★★★★


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