アーウィン・ヘルファー(Erwin Helfer) - Skinny Williamsとの共演盤も併せてご紹介しています
シカゴのピアノの専門レーベル、 The Sirens Records からのリリースで、特にブルース・ピアノ・ファンでなくてもこのアーウィンは一度は耳にされていそうです。比較的有名な作品ではBilly Branchの"Where's My Money?"や野毛ヨーコの"Yoko's Blue Monday Jam at Hothouse" でその素晴らしさはキャッチされていました。その後に出たこれら単独作ではその潤いのある芳醇なタッチに改めて感動しました。特筆すべきは、レーベルのオーナーでもありプロデューサーでもあるスティーヴ・ドリンズ氏 〜 耳にはダレンズとも聞こえますが、そのドリンズ氏が携わったアルバムはどれもピアノの音が実に奥行き深いことです。一日も早くオーディオ雑誌でも話題になることを願っています。

ブルース、ブギーにラグタイムにバラッドまで、噛み堪えのあるピアノタッチが出色
Erwin Helfer Trio / Careless LoveCD \2,100
tax in
トリオ編成といっても冒頭のラグではベース・レス、3曲目の躍動感のある
バラッドではソロ・ピアノというようにメリハリを付けてあるのがみそ。中盤で
超有名曲のカバーが3曲連続する部分がひとつのハイライトでもあって、例え
ばモンク・チューンの#4.Blue Monkはやや緩めのテンポで歩幅をたっぷりとった
スローモーションの三段跳びを見ているかのような気分。#6.Georgiaも世俗的な
解釈と思わせておいて、その実左手が結構クラシカルなタッチになっています。
私の場合、決定打は#8.Make Me A Paller On The Floor。濃厚なブルースに
於ける力強い打鍵、その響きの小気味よさに魅了されてしまいます。

2006 USA The Sirens Records SR-5011
★★★★★

名人だからこその、際立つソロ・パフォーマンスに釘付けになります
Erwin Helfer/ I'm Not Hungry But I Like to Eat BLUES! CD \2,100
tax in
1936年シカゴ生まれの生粋のシカゴ・ブルースマン。70年代から
Flying FishやBig Bearにアルバムを残しているのと、ビリー・ブラン
チや野毛ヨーコの作品でお馴染みの方もありそうです。もろ戦前
スタイルのブルース〜ブギウギはしかし不思議と何の抵抗感もなく
私のようなピアノに余り首を突っ込んでいないものの耳にも極上の
音として入ってきます。その素晴らしさはここで言葉で現すより実際
にお聴きになった方が早いと思うくらい完璧ですが、四曲で共演し
ているサックスのJohn Brumbach共々最高の仕事をしています。

2001 USA The Sirents Records SR-5001 (ピアノ・ソロ 10曲とサックスとのデュオ4曲)
★★★★

ディープだけどマイルドなテナーと、リリカルでさえあるピアノの至宝の共演
Skinny Williams and Erwin Helfer/ St. James Infirmary CD \2,100
tax in
シカゴをメインに長らくジャズシーンで活躍してるスキニー(ts)は
スタイル的にはコールマン・ホーキンスやベン・ウェブスターの
フォーマットを好むようですが、時にジーン・アモンズのようでも
あり、プロフィールにもあるようにブルース〜ソウル・ジャズにも
どっぷり浸ってきたと思えるディープさがあります。共演のピアノ
のアーウィンが絶妙のコンビネーションを見せていて、付かず
離れずのサポートが実に見事です。これこそSJ誌のゴールド・
ディスクになって欲しいと心底願う掛け値なく素晴らしい作品。

2003 USA The Sirents Records SR-5006(全曲 二人のデュオです)
★★★★★

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