ゴスペル・キーボード・トリオ(Gospel Keyboard Trio)


ブルースとゴスペルの境界線がなくなる瞬間をキャッチしています
Gospel Keyboard Trio / Heavenly Keys CD \2,100tax in
二台のピアノと一基のオルガンにドラムが加わった四重奏団で爽や
かなタッチで耳を擽りつつ、その実ディープなスピリチュアル・ミュージ
ックを聴かせてくれるキーボード・トリオの三人が主役。このうちRev.
Dwayne Masonは同じサイレン・レコードから先に単独のアルバムを
出していますので既に彼をご存じの方もあるかと存じます。リリース時
にはダウンビート誌のブルース部門で紹介されたくらいで、いわゆる
ブルース・ピアノ・ファンにも文句無しのお薦め。宗教を持たない私で
もこれを聴くと慈愛に包まれた感じの温もりに浸れるのが特徴です。

2005 USA The Sirens Records SR-5012
★★★★

Rev. Dwayne Mason - piano and electric piano
Willie Jones - piano and bass on electric piano
Leonard Maddox - organ
Curtis Fondren - drums

ゴスペル・キーボード・トリオ
一部の教会の神父や信者の人たちの中にはゴスペルとブルースの間には明快な区切りがあるとして、時にはブルースを低俗な世俗音楽だと蔑んでしまう心を持っている方があると聞きます。全く同じ文化圏のアメリカの中でさえそういった区別が付けられていることに対して私は素朴な悲しみを覚えるのですが、ことこういったエモーショナルな作品を聴きますとパフォーマー・サイドでは微塵もそのような区別を付けていないことが判ります。極端に言えば、例えばここ日本においても、ことさらブルースとジャズを別のものだとして切り離すことに熱心な批評家が少数いらっしゃることと似て、アメリカにも自分たちの価値観こそが絶対なのだとする宗教家たちがいるということなのかも知れません。多種多様な人々が混じり合って平和に生きていくためには、お互いがお互いの大切なもの、文化とか伝統とか慣習の違いとかを尊重し合って生きていくことの大切さを感じています。お店をやっていますと、そういった偏見は主に頭で音楽を聴いている方に見受けられる感じで、純粋な音楽ファンやパフォーマー自身にはそのような思いこみが希薄なのを感じることが多いです。


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