ジェームズ・ブラッド・ウルマー (Adrian Flores)
4才からギターを始めたウルマーですが、彼の燃えさかるマグマの中心は常にゴスペルでありブルースの熱い核。ハイスクール卒業後はドゥーワップ・グループのギタリストを皮切りに、カテゴリーの垣根など何処吹く風のフレキシブルな活動でシーンをばく進、71年にNY進出後はそれこそラシッド・アリを経てオーネット・コールマンと組むなどまさに時代の潮流に乗った感じがします。その後のファンク〜ロック〜ジャズといくつものシーンを股に掛けての活躍は記憶に新しいところです。何よりもその高いクリエイティヴ性に注目、次々繰り出される独自手法にはただただ圧倒されてしまいます。

変電所にプラグドしたかのような高圧電流・電磁波ギターの登場!
ブルースをリズムという切り口で見せた人間工学的断面図が面白い
James Blood Ulmer / Bad Blood in the City the Piety Street Sessions CD \3,521tax in
タイトルの「シティ」がニューオリンズの意味であることはそのサブ
タイトルから明らかですね。この作品がニューオリンズ・セッションで
あることを二重に強調している感じ、イレクトリック・フィドルにマンドリ
ン、ハーモニカ等が描き出す背景色をバックにさわっただけで感電し
そうなトーンのウルマー・ギターが活躍します。勝手に名付けた電磁
波トーンにも注目ですが、その音自体は時々一瞬だけの技。実際は
意外とリズムが隠し味になっていることに気づく部分も多々あって、
総合的にはブルースをアートの領域で表現した極めて個性的な作品。

2007 USA Hyena Records HYN-9355
★★★★

演奏者という以上に創造主と言えるくらいに豊かな創造性、これがウルマーの真骨頂!
James Blood Ulmer / No Escape from The Blues CD \3,521tax in
The Electric Lady Land Sessions

彼の素晴らしい面が気持ちいいくらい音に出た会心の一作。
ここにあるのはブルースをマテリアルにウルマーが表現した
独自の世界。頭から聴くのと二曲目から聴くのとでその印象
が随分異なることも書き添えたいです。それくらい一曲目は
捻りが過剰気味、2曲目以降の流れを聴くと柔な私でもとても
ゴキゲンになるのです。ハイライトは#7、#9と超個性的な#4.
Gettho Childはコープランドが墓場から起き出してきてワシに
も共演させろと言いそうなくらいシビれる仕上がりです。

2003 USA Hyena TMF 9312
★★★★★


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