ジョン・ムーニー (John Mooney)
デルタ系のスライドが看板かなと思いつつもシンガー・ソング・ライターとしての魅力も半端ではなく、結局ムーニーの場合は全てが面白いとお伝えした方が実際に近いかなと思います。今までそれが彼のベスト作と思えた92年盤がメーカー完売になって残念と思っていましたところに、今回新たに2006年新譜が登場しました。しかもその新作の内容は今までと作り方自体が根本から違う仕上がり。これはまさにSSWとしての作品、決してギタリストとしての作品ではなくトータルで彼自身の音楽性をアッピールしている点が大いなる特徴。これが今後彼の代表作になることは間違い無し、隅から隅までコッテリと濃い口で凝りに凝った仕上がりが最高です。

これはきっとジョン・ムーニーとしてのクレセント・シティ・ソング・ブック
全面的にニューオリンズ色を打ち出してのSSW的な作りが印象的です

John Mooney / Big Ol' Fiya CD \2,850tax in
この、誰が聴いてもこれはニューオリンズ・サウンドだってことが一発で
判る音作り。これにはきっと理由があるはずだぞ、と思いつつ多分そこ
にはハリケーン後のニューオリンズに寄せる思いがあったのかと想像し
ます。一端は崩壊した我が街を目前にして、自分自身のよって立つもの
〜一種のアイデンティティみたいなものをそのニューオリンズ・サウンド
というフィルターを通してこの作品に投影したに違いないと感じます。#6
や#9といった無骨なイメージを露わにしたSSW的なアプローチが類を見
ないムーニーの個性で、この辺の触感はオースチンとニューオリンズが
合体した感じのテイスト。すべての人にとっての直撃弾的作品です。

2006 USA LML Records 06428 - Independent Music
★★★★★


メロウで甘美な面もあるデルタ直系スライド、まさにそこが彼の顔か
John Mooney / Late Last Night CD \2,280tax in
ムーニーは同じデルタ系のスライドを弾く人の中でもちょっと甘美なトーン
をした魅惑的なスライドが人気の秘密かなと思うのですけど、ここでは#3.
Country Galにその片鱗が伺えます。共演のクリアリーのピアノが良い薬味
になっている#5や#8もインパクトのある曲。作曲者としてもかなり才能のあ
る人だと感じますが、このアルバムでもほぼ全曲がオリジナルでいずれも
キャッチーで印象的な曲が多いです。ドブロで必殺技を繰り出す#9.Late on
the Eveningも結構凝ってます。スヌークス作の#11.Coutry Boyはアルバム
のハイライトも言えるナイスなアレンジが光っててゴキゲン!の一言です。

1990 Bullseye Blues BB 9505 (80年度作品のCD化)
★★★★

John Mooney - guitar,piano on #6
John Claery - piano,hammond B3
David Ranson - bass
Keneth Blevins - drums,tambourine

一瞬で大当たり!の手応え。こんな凄い盤は滅多にないぞ
John Mooney and Bluesiana/ Travelin' On 〜 Live CD(Out of Stock)
CrossCutからレーベル完売のものを除き、ほぼ全タイトルの導入をした中で最も店主の
度肝を抜いたのがこの一枚。何故なら、良く知ってる人ですし(知ってるつもりだっただけ
か・・)と思って、既知の音が出ると思いきやこれは何かが違います。決定的に何かが違
うのです。今まで聴いた作品だけでも充分彼は凄いやつだと思って居ましたけど、このド
イツのライヴは歌もギターも全ての面でパフォーマンスのクォリティが違います。私の知
ってるアルバムがAMGで星四つ、四つ半なのですが、だったらこれは星が六個でも足り
ずに王冠マークを用意したくなります。スライド好きは勿論、全ギターファン、全アメリカン
ルーツ音楽愛好家の愛聴盤になりうる大傑作!文句なし、店主入魂のお薦めです。

1992 German CrossCut CCD 11032
★★★★★

John Mooney - vocal,guitar
Glenn Fukunaga - bass
Kerry Brown - drums


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