マチルダ・ジョーンズ (Mathila Jones)
ここにあるのはもろブルースではない一種、新種のブルース。何かがとても新鮮に響くのは恐らくマチルダがブルースを自分の中で好きに改造して再び形にしているからかと思います。うるさ型のコアなブルースファンからは何か物言いが付きそうなカスタム仕様なんですが、私はこれを面白いと感じました。仕掛け人がマチルダ本人なのかどうかは不明ですが、キーボードにジョー・クラウンの名前がある点このニューオリンズならではの新感覚ブルースに大いに貢献したのではと想像しています。

なにやらフレッシュなブルースに遭遇、さすがは新世代のブルース・シンガー
Mathilda Jones There's Something Inside Me and It's Called The Blues (Out of Stock)

エコーが効いたリゾネイターの響きと戦前ブルースを思わせる歌声で幕を
開けるこのアルバム、一見ストレートブルースものに見せておいて実は一気
に聴く者を自らの懐に取り込む優れもの。全曲がとても個性的で何を選んで
ここに書くか迷いますが、ジョー・クラウンのピアノが響き渡る#3のブルースの
熱唱、サラダのように瑞々しいソウルフル・バラードの#10、ストレートでピリッ
とした辛みが残るスロー・ブルースの#11が特に印象的。ヴォイスは本格派の
ソウル・シンガー風で、表現手法を工夫して今までにないフィーリングを生ん
でる手応え。マチルダのこの狙いは正しい方向を向いていると感じます。

2003 USA Southland Records (New Orleans) SCD-34
★★★★

【追記】2004年4月11日、ソウルに詳しい方から次のようなメッセージを頂きました。

ソウルを扱っている人間としては、マチルダ・ジョーンズのようなキャリアの長いソウル畑の人をご紹介されているのを見ると、とてもうれしくなってしまいます。昔のほうのできのほうが良いのですが、CD時代も初期のものは、極小のマイナーからで、今では入手困難になってしまいました。

マチルダがソウル畑で長いキャリアを持っていると伺って納得しました。本格派のレディソウル風と感じたのも当たり前だったのですね(笑)。情報ありがとうございます。とても参考になりました。これからもよろしくお願い致します。 bb白岩


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