appleJam特選 Jazz
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Jewel Jazz Club
フィル・ウッズ(Phil Woods)
ピアノとのデュオに見る混じりっけ無しのウッズのジャズ・スピリット
Phil Woods & Jesse Green Songs for Cota 2010 CD \3,350tax in
近年のウッズ作品の中で最もピュアにストレートにジャズと対峙している
感じで、その感動も地味に深いのが特徴。ビッグバンドでも四重奏団でさ
えもなく、本作はひたすらピアノとの緻密なデュオ・パフォーマンスが多く、
そこに時にヴァイオリンが絡むのもまた新鮮。全曲に深く静かに感動を覚え
る中、ジャンゴ好きな私は特に#3.Django Castleに釘付け状態で、あと曲
自体も大好きな#8.My Foolish Heart は一瞬で50年代ウッズとイメージが
ダブリます。今も50年前の彼のまんま、まさに目の幅涙の瞬間です。ラスト
#10.Keep It Simpleはウッズが抜けるもののそこに居なくてもデカイ存在感
を感じるから不思議、この曲のカウント13分20秒からの部分を是非。

2011 輸入盤 Philology W738.2
★★★★★

今回のクインテットも全く同じ顔ぶれなのがとっても嬉しい07年吹き込みの第二作
Phil Woods Quintet American Song BookII CD \3,000tax in
今この瞬間、東芝EMI主催のBlue Note Clubにどれくらいの会員が
登録しているのか知らないのですが、かく言う私は通算で多分十年
くらいになる会員。毎号送られてくる小冊子にジャズ漫画の巨匠、ラ
ズウェル細木氏の連載漫画が掲載されているのが楽しみのひとつな
のですが、今回のテーマがまさにスタンダードってナニ?というもの
でした。そんな疑問が解消するラズウェル氏の漫画と併せてもう一つ
の生きた答えがまさにこの作品。往年のスクリーン・テーマが多いの
も特徴ですが、大スタンダードをスタンダードに吹くことで王道の楽し
みを今に伝えるウッズのこのクインテットが輝いて見えます。

2007 Italy/EU Kind of Blue KOB-10022
★★★★★

Phil Woods - alto sax
Brian Lynch - trumpet
Bill Charlap - piano
Steve Gilmore - bass
Bill Goodwin drums

ウッズならではの陰影をそこに刻んだ、極上のアメリカン・スタンダード集
Phil Woods Quintet American Song Book CD \3,000tax in
ウッズが02年にこのような録音をしていたこと、一体どれくらいの人が
そのことを知っていたのか。適当なレーベルが見つかるまで温存してい
た大切な音源であることはこのアルバムに寄せたライナーを批評家界の
巨匠ナット・ヘントフが書いていることからも伝わってきます。それはさて
おき全曲が非常に趣味の良い極めて上品なテイストで仕上げられたこの
アルバム、タイトルが示す通りの大スタンダード集ながら改めてウッズの
センスの良さを痛感する次第です。共演のリンチ(tp)もチャーラップ(p)も共
にすこぶる快調で、聞き終わったあとに心の洗濯をした感じがします。

2006 Italy/EU Kind of Blue 10005
★★★★★

Phil Woods - alto sax,clarinet
Brian Lynch - trumpet
Bill Charlap - piano
Steve Gilmore - bass
Bill Goodwin drums

随所で炸裂するパーカー・スピリット、疑似ガレスピーも居て白熱度はMAX
Phil Woods & the Los Angeles Jazz Orchestra Unheard Herd CD \3,350tax in
大編成の上に流れるようなスピード感にのってがんがんと
曲が進行していく様がまさに大!迫力。アルバムのハイライト
は中盤に連続する「ヤードバード組曲」と「My Old Flame」で、
特にオープニングでウッズのアルトにピアノが伴走する形で延々
と曲を引っ張る後者に当日最も輝いて見えたはずのフィルの
勇姿が浮かびます。ラスト・チューン#10.Boomsieは幕開けの
瞬間、あたかもマセイ・ホールのガレスピーとパーカーが蘇っ
たかのように響きます。そのあとのソロ回しも圧巻の一言。

2006 USA Jazzed Media JM-1013
★★★★★

ナイス・アンサンブルによるファイン・プレー続出、ウッズも見事に完全燃焼
Phil Woods Groovin' to Marty Paich CD \3,000tax in
西海岸ジャズの歴史を代表する名盤のひとつに、59年に制作されたArt Pepperが
Marty Paichのアレンジのもと11人編成のオーケストラと共演した「Art Pepper + 11」
がありました。このアルバムはまさにウッズによる21世紀の + "11"。2004年のウェ
ストコースト・ジャズ・フェスティバルの舞台で催されたこの企画、ウッズ版はコンコード
で活躍する若手ピアニストChristian Jacobのペンによるもの。中でも特に嬉しいのは
ファンキー・ジャズを代表する名曲"Moanin'"や"Airegin"から小粋にスイングする
"Donna Lee"まで、ウッズの嬉々としたアルトが炸裂、それを見事にキャッチしていま
す。全編が恐ろしくリアル、今更ながら西海岸ジャズの素晴らしさに感動を覚えます。

2005 USA Jazzed Media JIM-1005
★★★★★