シュギー・オーティス(Shuggie Otis)
ブルース〜R&Bシーンの歴史にその名を残す偉大な父ジョニー・オーティスの息子として知られる一方、15才にして早くもスーパー・ギタリスト少年として世界的に知られるセンセーショナルなデビューも経験。幸か不幸か、それが爆発的な人気に繋がらなかったものの、21世紀の今になってマイク・ブルームフィールドと並び称されるくらい20世紀の(隠れた)名ギタリストとしての評価を得ています。1953年生まれですからこの二作品を発表当時はまだ16才〜18才だった訳で、ミュージシャンとしての早熟ぶりには改めて驚きを禁じ得ません。リアルタイムに良く聴いた71年盤と、今回初めてじっくり聴いた70年盤との間には僅か一年ほどの差しかないのに、その演奏には文字通り少年と大人ほどの色気の差が滲んでいます。60年代末期から70年代初頭にかけて一気に発展、変容を遂げたロックシーンの動向とも無関係ではなさそうだと、21世紀の今になって改めて感じました。

appleJam特選 Blues
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ブルース、R&Bからデッド・サウンドまでが混在する71年盤
Shuggie Otis Freedom Flight CD \3,800tax in
シュギーが主にサンフランシスコで活動してきた人だということとこのアルバムで
聴ける音とは決して無関係ではなさそう。この時期ならではのファンキーなタッチ
をしたR&Bチューンから、もろグレイトフル・デッド風の曲も飛び出します。ブルース
を軸としながらも、一気に様相が変化〜発展を遂げた当時のロックシーンの動きが
彼にも相当の影響を与えたものかと察します。あと、前作とは僅か一年の開きにも
関わらず #6.のスロー・ブルースなどは表現における色気の点で目を見張る変化が
あります。この成長の早さも天才の証ですが、作りが余りに渋く当時はセールス的
にはそれほど成功せず、34年後の今ようやく再評価機運高まる!という展開です。

2005 France Sony 519005
★★★★☆
(収納棚CD2)

ところどころがハッとするほどブルームフィールドに似ている70年盤
Shuggie Otis Here Comes Shuggie Otis CD \3,800tax in
アル・クーパーと組んだ69年のセンセーショナルな顔見せ盤"Kooper Session"
を別としますと、公式にはこの70年のアルバムこそがシュギーのデビュー・アル
バム。当然のことながら真っ白なサウンドが特徴のクーパーが居ないことで少
年の作品とは思えないくらいぐっと渋くなっています。中でもシュギーとブルース
との出会いを、それら思い出のギタリストの名を口にしながら冒頭部分をそのス
タイルで弾く#6.Shuggie's Boogieは文句無しアルバムのハイライト、当時16才、
17才の少年がこれだけバンドを引っ張れる事実に圧巻です。父、ジョニーの楽
団と幼いときからいつも一緒に行動、共演もしてきたことが彼を成長させました。

2003 France Sony 5126622
★★★★☆
(収納棚CD2)