スペンサー・ボーレン (Spencer Bohren) 〜 Mr.Biscayne
1980年代にはリゾ一発のスライドでシビれるくらい渋い冷温系のカントリー・ブルースをやっていたボーレン。2000年代に入って以降しばらくは非常にセンシティヴな、自身の内面をぼんやりと彷徨うかのようなシリアスなスタイルに変化していました。それが2004年の作品を境に意外なくらい歌が温暖化、それ以前は歌に触ると皮膚が剥がれそうなくらい凍てついていたのに最近はずっととても暖かい温度をした歌が多いです。ワイオミングの出身ですが活動地及び彼自身の意識は全面的にニューオリンズのシンガー&ソング・ライターとしてあるように感じます。淡々としたナチュラルな歌から受ける印象はまさに孤高の吟遊詩人という感じ、類を見ないそのワン・アンド・オンリーのスタイルはそれを耳にした人を一撃でマットに沈めるだけの訴求力があります。

appleJam特選  New Orleans'Treasure
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新録!RareBluesClub
スペンサー・ボーレン (Spencer Bohren)
ルイジアナの湿地帯からワイオミングの広大な草原までを内包
Spencer Bohren Black Water Music CD \2,980tax in
前作から一年しか経ってないのに声の質が少し変わったかな、
と感じる一方でその変化の印象は音作りに現れた変化の副産
物かも知れないと気がつきました。例えば#4.Bad Luck Born
も感じるスワンピーなトーン、つられてボーレンの声も湿地帯系
になったような気も。#6.Borrowed Timeにおけるプチ・ファンクな
タッチ、雨上がりのポンチャトレイン湖にめちゃ似合いそうです。
#9.Your Loveはギターを離れピアノ伴奏だけで歌うボーレン。
ラスト#11.Listen to the Windには出身地ワイオミングの広大な
草原を感じ、少しウエスタン調にも聞こえる印象的な曲です。

2011USA Spencer Bohre       bb's Recommendation2011
★★★★★


またひとつ新しい側面を見せてくれたボーレン、何時どういう時に聴いてもフレッシュな歌
Spencer Bohren the Blues Accordings to Hank Williams CD \2,980tax in
「ダートロード」の頃のボーレンにはそれこそレコード針がそのまま凍り付
いてしまいそうな程の凍てつく感じがあったのに比して、最近の歌は暖色
系のニュアンスに包まれているのが特徴です。トーンに含まれる感情の
ベクトルも内面から外へと向かっていて、従来型の#3.Honky-Tonk Blues
や#4.Weary Bluesといった曲でさえ何やら充ち満ちた希望や充足感を
感じます。分厚いコートがないと凍えてしまいそうだった以前とはほんと
に変わりました。本作では意外なほどスライドを控えめにしたパフォーマ
ンスですが、全体の余韻としてそのことを感じさせないのが特徴。個人
的には#15.Ramblinmanに今後の彼の指標を見る気がして凄く新鮮。

2010 輸入盤 Spencer Bohren/Valve Records 2987
★★★★☆

スペンサー・ボーレン (Spencer Bohren)
小さな空間での聴衆と一体化したボーレンの密度の濃いソロ・パフォーマンス
ピュア・アコースティックがメインながらサスティーン感のあるプラグド・ギターもまた絶妙!

Spencer Bohren Live at the Tube Temple  CD \2,980
tax in
かれこれ25年にはなる昔の話、かつて住んでいた郡山市の小さなコーヒーショップで、
これが実に渋いんだ、聴いてみてヨ とマスターに聞かされたのがボーレンのボーン・イ
ン・ア・ビスケインというLP。その瞬間が、いずれ自分の店を出したらこの人は絶対扱お
うと決めた瞬間でもありました。実際に店も持ち、CDも扱えている私の今の夢は当然で
すがボーレンのCDが沢山売れたらいいなーという願いです。少しずつその願いは叶え
られている気はしています。btw、今作は如何にも小さなライヴ小屋で収録された感じ。
ヒューマンな場の空気がセットになって何とも言えない独特の空間がそこに生まれて
います。店主最大のお気に入りは#4.Wade in the Water、ほんとシブイ世界です!

2008 German Valve Records 9087
★★★★☆

カテゴリーという概念が消滅し、そこにあるのは純度の高いボーレン・ミュージックだけ
Spencer Bohren the Long Black Line CD \2,850
tax in
スペンサーにとってのギターという楽器は他のギタリストあるいは
シンガー・ソング・ライターにとってのギターの持つ役割とは根本的
に何かが違うこと、それは彼を好むファンが等しく感じる共通項では
ないかと感じています。本作でも聴き進むうちにいつの間にかそれ
が国籍不明の民族楽器が奏でられているように感じる瞬間があり
ます。この独特のスライド奏法は時にクリス・ダーロウにも通じる世
界、違うのはダーロウはその演奏自体がメインなのに対し、ボーレ
ンはあくまで歌を包む感じでそれを奏でることです。入魂のお薦め!

2006 German Valve Records 6086
★★★★★

自らのアートワークで飾った、これが俺なんだ 〜 的なポエミーな作品
Spencer Bohren Southern Cross CD \2,850
tax in
のっけからいきなりの"People Get Ready"で驚いたのですがリゾネイター
の響きがいつもより暖色系。触ると皮膚がくっついしまいそうだった今までの
寒色系の響きと明らかに変化が起きています。今回のアルバムはドイツで
制作されたのですが、もしかしますとプロデュースに当たったラインハルド・
フィンケが暖色系の音の方が貴方には似合うと口説いたのかも知れないで
すね。あくまで想像ですが・・。それはともかく、遂にここへ来て無色透明の
響きにサヨナラして温度と色の付いたスペンサーの歌を聴くことが出来まし
た。好みは分かれると思いますが私は今のこの彼こそが彼だと感じます。

2004 German Valve 3084
★★★★

ブルームフィールドの If You Love These Blues〜を思い出す作風に思わず涙
Spencer Bohren Down The Dirt Road BluesCD \3,350
tax in
木訥としたスペンサー自身の語りに導かれて滑り込んでくるスライド奏法を
中心としたカントリー・ブルースの楽曲の数々。最初はそれをスペンサーの
アルバムとして聴いている耳が、いつしか30年前のマイク・ブルームフィー
ルドのアルバムを聴く耳にすり替わってしまうのをどうすることも出来ません。
方やエレキも有りのアクティブなブルース、方やアコギのみの淡々としたブル
ースでありながら、両者のブルースを慕う気持ちが聴く側の心の中でひとつ
に重なり合ってしまう結果の現象なんだと思います。繰り返し聴けば聴くほ
どに限りなく大切な宝物になっていく1枚だと感じます。心で聴くブルース!

2004 USA Zophyr (Self Released)
★★★★


淡々としている分、余計に吸引力を感じてしまう不思議な歌で一杯
Spencer Bohren Solitaire CD \2,500
tax in
前作"Carry The Word"よりはかなり現実空間に浮上してきた感じですが
淡々としながらも陰影に富んだ歌が多く完全な弾き語りで歌われる歌は
何ともいえない時間を演出します。冒頭のスライドと軽く刻むリズムを耳に
しただけで恐らく相当の方が我知らず最後までこのアルバムに耳をそば
だててしまうと思います。余りにも世の中が喧噪なせいか、彼のように何
の押しつけがましいところのない、それでいて側を離れがたいような、そ
んなキャラクターに触れると、気持ちが吸い込まれてしまうのかも知れま
せん。アコスライドも絶品ですが歌も素晴らしいので絶対のお薦めです。

2002 France Last Call 3079962
★★★★

スライドの響きに印象派絵画を見るような気分、そして歌に滲むのは彼自身の姿
Spencer Bohren Carry The Word CD \2,500
tax in
さらに渋味を増した作風で、演奏も歌も限りなく韻を含み精神世界の
内なる扉を開く境地に引きずり込まれます。曲によっては彼のギター
が"演奏"と言うより歌を引き立てるための効果音的な使われ方をして
いて、非常に印象的。いつものスタイルの木訥とした歌もさらにストー
リー・テラー的な色合いが強まり、さすらいの吟遊詩人といったところ。
もうこれは彼自身の詩的で私的な限りなくプライベートな音の世界と
言えます。非現実空間に吸い込まれそうな時間を体験しました。

2000 France Last Call 3056152
★★★★

カントリー・ブルース・タッチの吟遊詩人、時も色も温度も消滅する不思議な感覚
Spencer Bohren Dirt Roads CD \2,500
tax in
私の中では "Born in a Biscayne" と "Live in New Orleans"の
二作で、もろにブルースをやっているスペンサーこそがスペンサー
なのですが、彼自身最近はひたすら自己の内面を探るかのような
あたかもサイコダイバーの如く心の一層深いところを旅することを
好んでいるようです。この作品は丁度そのターニングポイントにあ
るような感じの作品で、時計の針さえ止まってしまいそうなスライド
の響きが美しい#1など、無色透明としか言えない世界。リロイ・カー
作の#2.How Long Bluesの解釈に彼の個性がくっきり出ています。

2000 USA Zephur CD 1442A
★★★★★