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ダグ・マクラウド(Doug MacLeod
オンリーワンの芸風がアートの領域に差し掛かっている気がする達人の技
Doug MacLeod / the Utrecht Sessions CD \2,850tax in
年を重ねる毎に益々その深みを増してきた感のあるダグ・マクラウド。
今回の作品も共演者はパーカッションと生ベースだけ。最近ちょっと類型
かも知れないスペンサー・ボーレンとの比較では、ダグの歌が圧倒的に
力強い分、例え韻を含んだ感じの曲でもあくまでも彼の視野にあるのは
外部の世界という感じです。ひたすら自分自身に潜ってしまうスペンサー
とそこがダグはっきり違うと感じます。リズムという概念を無にして歌うのが
得意ですが、今作では特に#7.I RespectfullyDeclineが絶品。珍しくこの
曲ではちょっぴりのドブロのオーヴァー・ダブを試みていて、目立たない
けど確実な効果を生んでいるのが印象に残ります。
2008 Holland Black & Tan B&T 032
★★★★★
歌もギターもすべてのパフォーマンスがダグの呼吸と完全一体化していることを知る映像
Doug MacLeod / the Blues in Me 〜 Live in Concert DVD \3,300tax in
これ以上は望めないかも知れないと思うくらい深みのあるライヴ録音で、これは
相当音質にもこだわった作品であることが判ります。ダグのように、その楽器が
持つダイナミックレンジを極限まで活かしつつ、徹底してドラマチックな表現手法を
好む人の場合、一瞬のその静寂のをつく僅かなヴィブラートにさえも百万語に匹敵
するニュアンスが含まれています。その微細な一音一音が最適な残響に包まれて
耳に届くとき、あとはもうひたすらダグ・ミュージックに身を委ねるのみでいられます。
セゴビアでさえもダグには敬服するのではと思う一作で、ダグ本人も含めてすべて
のリゾ・ファンのバイブル、家宝と成りうる優れた映像作品になりました。2006年11
月オランダにて収録、本編だけで約100分も収録、さらに特典映像も有ります。
2007 Holland Black and Tan DVD B&T-1001(日本の再生機で通常に再生出来ます)
★★★★★
もともと深みのある音に加えてさらに使う絵の具が何色か増えた感じが好い感じ
Doug MacLeod / Where I Been CD \2,850tax in
冒頭、素材として「カム・トゥゲザー」のフレーズを駆使しつつ、見事に自分の
曲として溶けこませている点がさすがです。3曲目は94年のアルバムにある
彼のイメージそのままの世界なのですが、ここではパーカッションに新しい工夫
をしているのが大きな特徴。インドのタブラ風のこの響き、何となく内に向かって
いく歌の持つフィーリングと良く似合います。#5ではドブロの単弦弾きによるいた
ってシンプルなブルース・ソロが印象的。この様々なちょっとした変化や試みは
恐らくは自分の中に新しい小部屋をひとつ作ろうかなとしているように感じます。
ラグっぽいフォークソング#9.もダグが歌うと一発で彼の個性に染まります。
2006 Holland Black and Tan B&T-026
★★★★★
ジョージにも思いを馳せた、ダグのアコ度100%のブルース・スピリットが迸る
Doug MacLeod / Dubb CD \2,850tax in
George Harmonica Smithと親交のあったダグ。そのダグをジョージは決してダグ
とは呼ばずいつもダブ、ダブと呼んでいたそうです。このアルバムのタイトルが音
楽用語のダブでないことと、少なくとも94年以降の全作品で一切のオーバーダブ
をしていないことをライナーで強調しています。彼の言葉を借りると自分の演奏は
瞬間のスナップショットのようなもの、こねくった結果の「完成度」は嫌いだとのこ
と。一発録りで恐ろしい完成度の高さを誇るダグが言うと非常にカッコいいです。
ここでも鳥肌が浮くのが#4The Sunshine My Downでのスナップショット、冒頭か
らしてシビれますが、特に中間部のソロで始め穏やかに出た後突如かきむしるよ
うに弾く部分、フィンガーピッキング・スライド故のドラマチックな一瞬でもう最高!
2004 Holland Black and Tan B&T-022
★★★★★
Doug MacLeod - vocal and acoustic guitar
Denny Croy - acoustic bass
Dave Kida - drums and percussion
Carl Sonny Leyland - piano
ギターという楽器の底知れなさを思い知る一枚
Doug MacLeod / A Little Sin CD \2,850tax in
冒頭のフィンガーピッキングだけでほとんどの方が参った!というと思いますけど
ウッドベースとシンプルなドラムだけをバックに、一気に聴くものを自分の懐に引き
込んでしまいます。スライドはこう弾け、みたいな#2や目にもとまらぬギャロッピン
奏法の#3、時にはパーカッシブなギター奏法も見せつつドラマチックな展開の#5
等、前半部分だけでかなり濃厚な面を堪能出来ます。歌が抜群に上手いので自
らのギターと歌が相互にインスパイアし合っている様が凄いです。リゾ一発で一瞬
にして自己の世界を構築してしまう#8、くっきりしたリフがかっこいい#10等少なくと
もギターファン、特にスライドが好きでダグを知らないとは言えなくなってしまった、
そんな強烈な曲が多いです。注目されるのはもはや時間の問題と思えます。
2002 Netherlands Black & Tan B&T-013
★★★★★
ソニーのDSDがキャッチした恐ろしくピュアなアコ空間
Doug MacLeod / Whose Truth,Whose LiesCD \2,850tax in
2000年のハリウッド録音ですが、クレジットにもあるようにソニー製のDSD
(ダイレクト・ストリーム・デジタル・システム)でテレフンケン251とニューマン
M-49とさらにAKG(アーカーゲー)C12等のこだわりのマイクロフォンを駆使
して吹き込まれた、何とも音響おたくも真っ青の一作。ダグほどの達人が上
記のような先端の機材と古(いにしえ)の名機に恵まれただけあって音の一
粒一粒が恐ろしくリアルに響きます。軽やかなバンドに乗っかって登場する
エレキのスライドとジェームズ・ハーマンのハープが光る#3、ドブロ一発で6分
超をひっぱるダグ独壇場の#13等、今回もスリリングな聞き所満載です。
2000 USA Audioquest Music AQ-CD1054
★★★★
ドブロ一本であっさりと歌をドラマに変えてしまう男
Doug MacLeod / Unmarked Road CD \2,850tax in
2002年盤の"A Little Sin"の余りの素晴らしさに、他の作品は入手
出来ないのかとの問い合わせを受けてここにようやくGet出来ました。
このレーベルは大手も手がけているので一度はご覧になった方もあ
るかも知れないですね。#4のリズム隊だけとのトリオで聴くドブロこそ
彼の真骨頂と思いますが、ハートにびんびん響くゴスペル・フィーリン
グがたまらない#6なんかはオルガンと女性コーラスの使い方が絶妙。
とにかく何をやっても彼のドブロと歌は絵になります。そのドブロが
名人にかかるとこうなる、みたいな#9もさすが。聴くしかないです!
1997 USA Audioquest Music AQ-CD1014
★★★★
キャリー・ベルの参加でブルース度が一気に増大、全編こってりした音に
Doug MacLeod / You Can't Take My Blues CD \2,850tax in
いつになくストレートなブルースが多いのも当然、キャリー・ベルの
参加が大きく色を添えてブルース色濃厚な一作。時に渋く、時にナ
チュラルにからむキャリーのブルースハープは、ハープファンでなく
ともシビレそう。しかも一部の曲でエレキも弾くダグ、アルバムに相
当のメリハリをつけています。特に#12は冒頭からぐっとくるエレキ
のソロに、付かず離れず寄り添うキャリー・ベル、そのキャリーがソ
ロに回った瞬間の一音にゾクゾクっときます。これぞブルーハープ
の醍醐味。#1で聴ける、もろシカゴハープって感じの共演も熱い!
1996 USA Audioquest Music AQ-CD1041
★★★★★
静と淡い色の切り口でダグの渋さを堪能できる一枚
Doug MacLeod / Come to Find CD \2,850tax in
このアルバムこそが私が初めて聞いたダグの曲を収録している作品です。
Taximがリリースしていたブルース・コンピのシリーズにこの中の"Come to
Find"と"When I Left Missouri"が収録されていたのですが、その時受けた
インパクトはかなりのものでした。オリジナルのこのアルバムを今初めて聞
いて受けた印象は、ゲストで参加しているチャーリー・マッセルホワイトの
ハーモニカが効果的で、一曲一曲のドラマ性がよりくっきりと浮き彫りにな
っているのを感じました。何と言ってもカントリー・ブルースでのドブロのス
ライドにシビれるのですが、フォーキーな曲も実にシブいです。まさに職人!
1994 USA Audio quest Music AQ-CD1027
★★★★
ダグ・マクラウド
ダグは生まれはニューヨークですが十代になったばかりの頃家族とともに引っ越したセントルイスでブルースの洗礼を受けたのをきっかけに、60年代半ばには自らカントリー・ブルースを歌い始めていたそうです。当時は髪の毛がまだ真っ黒でアフロヘアーっぽいワイルドな姿であたこと、最近出たDVDのおまけコーナーの部分で見ることが出来ます。リゾネイターに際だった才能を見せますが、ギター同様歌もドラマチックに渋いので鬼に金棒の説得力があります。愛用しているのはナショナルのレゾフォニック・ギターで主に二本のリゾを曲によって使い分けています。現在の活動地は西海岸がメインだと聞きます。